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東京のバイクでしか行けない秘境5選

東京のバイクでしか行けない秘境5選のアイキャッチ画像。

いつものツーリングコースに、少しマンネリを感じていませんか?奥多摩周遊道路や伊豆スカイラインも素晴らしいですが、バイクの真価が問われるような、もっと挑戦的で特別な道を求めているベテランライダーも多いはずです。

この記事では、そんな経験豊富なあなたのために、「バイクだからこそ辿り着ける、東京近郊の特別な場所」を厳選して5つご紹介します。

車では味わえない狭路の先の絶景、走りごたえのあるタイトコーナー、そして冒険心をくすぐる林道。次の休日は、愛車と共に新たな扉を開く、特別なツーリングに出かけてみませんか。

目次

定番に飽きたライダーへ贈る特別な場所

ここでは、なぜ「バイクでしか行けない」場所が魅力的なのか、そしてこの記事で紹介するスポットの選定基準と、安全に楽しむための注意点を解説します。

なぜ「バイクでしか行けない」のか

「バイクでしか行けない」場所の魅力は、そのアクセスの困難さにあります。四輪車ではすれ違いが難しいほどの狭い道、舗装されていないダート路、急勾配とタイトコーナーが連続する険しい峠道。これらは、バイクならではの機動力と車体のコンパクトさがあって初めて、その先の景色にたどり着ける特別なルートです。

「困難を乗り越えた者だけが見られる景色」は、定番のツーリングコースでは決して味わえない、格別な達成感と感動を与えてくれます。

この記事で紹介するスポットの選定基準

この記事で紹介するスポットは、単に道が狭い、アクセスが悪いというだけではありません。ベテランライダーの「走りたい」という欲求を満たすため、以下の基準で厳選しました。

  • 走りごたえのある道
    バイクの性能を存分に引き出し、ライディングテクニックを試せるような挑戦的なルートを選んでいます。
  • バイクならではの絶景
    道の先には、その苦労が報われるような美しい景色や、静かで特別な空間が広がっています。
  • 都心からのアクセス
    週末に日帰りで楽しめるよう、都心から2〜3時間程度でアクセス可能な場所を中心に選んでいます。

走行時の注意点と安全装備

今回紹介する場所は、一般的なツーリングスポットとは異なり、相応のリスクも伴います。安全に楽しむために、以下の点に注意してください。

  • 万全な車両整備
    出発前にタイヤの空気圧、ブレーキ、チェーンの状態などを必ず確認してください。
  • 適切な装備
    プロテクター入りのジャケットやパンツはもちろん、林道など未舗装路を走行する場合は、パンク修理キットや携帯工具を携行すると安心です。
  • 情報収集
    天候や路面状況、通行止め情報を事前に確認しましょう。特に山間部は天候が急変しやすいため注意が必要です。
  • 無理のない計画
    決して無理なスケジュールを組まず、時間に余裕を持った計画を立ててください。暗くなる前の下山を心がけましょう。

林道横沢・小机線あきる野市

都心から最も近い場所で、本格的なオフロード体験ができるのが、あきる野市にある林道横沢・小机線です。舗装路とダートが混在し、ライダーの冒険心をくすぐる挑戦的なルートとして知られています。

狭路とダートが続く挑戦的な道

この林道の特徴は、なんといってもその変化に富んだ路面状況です。序盤は舗装されていますが、次第に道幅は狭くなり、中盤からは本格的なダート区間が現れます。四輪駆動車でも躊躇するような道だからこそ、バイクで走破したときの達成感は格別です。木漏れ日が差し込む静かな森の中を、マシンの鼓動を感じながら駆け抜ける体験は、他では味わえません。

都心から約1時間半のアクセス

都心(新宿)から中央自動車道を利用すれば、約1時間半で林道の入り口に到着します。八王子ICで降り、国道411号線を経由してあきる野市方面へ向かうのが一般的なルートです。これほど手軽に本格的な林道にアクセスできる場所は、東京近郊では非常に貴重です。

ひので三ツ沢つるつる温泉

林道で汗をかいた後は、近くの「ひので三ツ沢つるつる温泉」でリフレッシュするのがおすすめです。「美肌の湯」として知られるpH10.0の高いアルカリ性単純温泉が特徴で、ツーリングの疲れを癒してくれます。露天風呂もあり、開放的な気分を味わえます。(参考:https://www.tsurutsuru-onsen.com/)

バイク駐車スペースと注意点

林道横沢・小机線には、公式な駐車場はありません。入り口付近の邪魔にならないスペースに停めることになります。また、ひので三ツ沢つるつる温泉には無料の駐車場が完備されており、バイクも安心して停めることができます。

林道内は携帯電話の電波が届きにくい場所が多いため、オフラインでも利用できる地図アプリを準備しておくと安心です。また、雨の翌日は路面がぬかるみ、非常に滑りやすくなるため走行は避けた方が賢明です。

奥多摩周遊道路の先にある穴場

多くのライダーに愛される奥多摩周遊道路。しかし、その周辺には、さらに一歩踏み込んだ者だけが知る穴場スポットが点在しています。定番コースの先にある、静かで神秘的な場所を訪れてみませんか。

日原鍾乳洞への細いアプローチ

関東最大級の規模を誇る日原鍾乳洞へ続く日原街道は、途中から道幅が非常に狭くなります。特に大型の観光バスとすれ違う際は、バイクならではの機動力が活かされます。トンネルを抜けた先に広がる神秘的な鍾乳洞は、夏でも涼しく、ツーリングの目的地として最適です。

倉沢集落跡へ至る廃道風ルート

奥多摩湖のさらに奥、現在は廃村となっている倉沢集落跡へ向かう道は、まさに「バイクでしか行けない場所」の代表格です。苔むした石垣や朽ちかけた家屋が残り、まるで時が止まったかのようなノスタルジックな雰囲気が漂います。道は荒れている箇所も多いため、探検気分を味わいたい上級者向けのルートと言えるでしょう。

峰谷川林道タイトなコーナー

奥多摩湖の北側、峰谷川に沿って走る峰谷川林道は、舗装はされているものの、非常にタイトなコーナーが連続するテクニカルなルートです。交通量は少なく、自分のペースでリズミカルなコーナリングを存分に楽しむことができます。道幅が狭く、ブラインドコーナーも多いため、対向車には十分な注意が必要です。

周辺の食事処と休憩スポット

奥多摩エリアには、ライダー向けの食事処やカフェが豊富です。

  • のんきや
    奥多摩湖畔にある食事処。手打ちのうどんやそば、釜めしが人気です。
  • カフェインディゴ
    古民家を改装したおしゃれなカフェ。こだわりのコーヒーと手作りケーキで休憩できます。

鋸山登山自動車道千葉県富津市

東京湾アクアラインを使えば、都心から気軽にアクセスできる千葉県。その南部に位置する鋸山(のこぎりやま)は、走りごたえのある道と絶景、そして観光を一度に楽しめる魅力的なスポットです。

急勾配とタイトなカーブの連続

鋸山登山自動車道は、その名の通り山を登るための有料道路で、急勾配とタイトなカーブが連続します。距離は短いながらも、バイクを操る楽しさが凝縮されたワインディングロードです。アクセルワークとブレーキング、体重移動を駆使してリズミカルに駆け上がるのは、まさにバイクならではの醍醐味と言えるでしょう。

展望台からの東京湾の絶景

苦労して登った先にある山頂の展望台からは、東京湾を一望するパノラマビューが広がります。天気が良ければ、対岸の三浦半島や、遠くに富士山のシルエットを望むこともできます。海と空が織りなす雄大な景色は、ツーリングの疲れを忘れさせてくれるほどの美しさです。

地獄のぞきと日本寺大仏

鋸山は、バイクを降りてからも見どころが満載です。断崖絶壁から突き出た展望台「地獄のぞき」のスリルは格別。また、日本寺の境内にある、岩に彫られた巨大な日本寺大仏のスケールにも圧倒されます。ライディングだけでなく、観光も満喫できるのが鋸山の大きな魅力です。

フェリーを使ったアクセスルート

ツーリングプランの幅を広げたいなら、東京湾フェリーの利用がおすすめです。神奈川県の久里浜港と千葉県の金谷港を約40分で結び、バイクと共に船旅を楽しめます。海の上から東京湾の景色を眺める非日常感は、ツーリングの思い出をより一層特別なものにしてくれるでしょう。(参考:https://www.tokyowanferry.com/)

ヤビツ峠神奈川県秦野市

神奈川県の丹沢山地にあるヤビツ峠は、多くのサイクリストやドライバーに知られる定番スポットですが、その真の魅力は、通称「裏ヤビツ」と呼ばれる険しい道にあります。ベテランライダーの挑戦心をかき立てる、テクニカルなルートです。

通称「裏ヤビツ」と呼ばれる険しい道

秦野市側から登る表ルートとは対照的に、宮ケ瀬湖側からアプローチするルートは「裏ヤビツ」と呼ばれています。こちらは道幅が極端に狭く、路面も荒れている箇所が多いため、四輪車での通行は困難を極めます。バイクだからこそ楽しめる、スリリングで走りごたえのあるヒルクライムが魅力の上級者向けコースです。

菜の花台から見渡す相模湾の景色

ヤビツ峠の途中にある菜の花台は、絶対に立ち寄りたい絶景スポットです。標高約500mの展望台からは、秦野市街はもちろん、その先に広がる相模湾まで一望できます。特に空気が澄んだ日の眺めは格別で、夜には美しい夜景スポットとしても知られています。

宮ケ瀬湖畔のカフェで一休み

裏ヤビツを抜けた先にある宮ケ瀬湖畔は、休憩に最適なエリアです。特に有名なのが、あげぱんが大人気の「オギノパン」です。ツーリングの合間に、美味しいパンとコーヒーで一息つくのはいかがでしょうか。多くのライダーが集まるスポットでもあり、情報交換の場にもなっています。

落石や凍結への注意喚起

ヤビツ峠は、自然が厳しい場所でもあります。特に雨の後や台風の後には落石が多く発生するため、走行には細心の注意が必要です。また、冬季(12月〜3月頃)は路面が凍結し、通行止めになることも少なくありません。必ず事前に道路情報を確認してから向かうようにしてください。

紹介スポットのルートマップ

今回ご紹介したスポットを巡ることで、東京近郊の新たな魅力を発見できるはずです。ここでは、ツーリング計画に役立つ情報をまとめました。

全スポットの位置関係が一目でわかる地図

ツーリング計画を立てる際は、各スポットの位置関係を把握することが重要です。Googleマップなどを活用し、効率的なルートを検討してみてください。複数のスポットを一日で巡る場合は、無理のない距離設定を心がけましょう。

(ここにGoogleマップの埋め込みを推奨)

モデルルートと所要時間の目安

例えば、神奈川方面を巡る日帰りツーリングなら、以下のようなルートが考えられます。

  • ルート例
    都心 →(東名高速)→ 秦野中井IC → ヤビツ峠(菜の花台) → 裏ヤビツ → 宮ケ瀬湖(オギノパンで休憩) → 都心
  • 総走行距離
    約150km
  • 所要時間
    休憩含め約6〜7時間

ガソリンスタンドとコンビニ情報

今回紹介した林道や峠道には、基本的にガソリンスタンドやコンビニはありません。市街地を抜ける前に、必ず給油と買い出しを済ませておきましょう。特にヤビツ峠や奥多摩エリアでは、麓の町が最終補給ポイントになります。燃料計のチェックを忘れず、早めの給油を心がけてください。

まとめ

今回は、定番コースに飽きたベテランライダーのために、「東京のバイクでしか行けない秘境5選」をご紹介しました。

  • 林道横沢・小机線
    都心から最も近い本格ダート
  • 奥多摩の穴場
    定番の先にある神秘的な空間
  • 鋸山登山自動車道
    絶景と観光が楽しめるヒルクライム
  • ヤビツ峠(裏ヤビツ)
    上級者向けのテクニカルな険道

どの場所も、バイクならではの機動力とライディングの楽しさを存分に味わえる、特別なルートです。しかし、その魅力の裏には相応のリスクも存在します。

万全の準備と情報収集を怠らず、決して無理をしないことが、最高のツーリング体験に繋がります。安全運転を心がけ、あなただけの特別な道を見つける旅に出かけてみてください。

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